Episode.06 大げさな演出はいらない。ただ、「想い」を届けたい

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笑顔の絶えないお二人が望む結婚式とは…

今回の新郎新婦様は、最初から笑顔が絶えず、何を聞いても気さくに答えてくださるお二人でした。
ただ、お二人のご希望は、「いわゆる結婚式でよくあるような大げさな演出は何もせず、
来てくださった方々全員と楽しく食事をしたい」というものでしたが、
選んでいただいたからには、それなりの何かはご提案してさしあげたい。
特別なことではなく、お二人らしい何かを、と想いを巡らせました。

「特別なことはしたくない」に込められた「特別な想い」

お話を伺う中で、新郎様はふとこんなことをおっしゃいました。
「実は父は再婚で、私は今の母と20歳のときに初めて会って以来、あまり距離を縮められていないんです。
就職祝いにネクタイをプレゼントされたことはありますが、母との思い出と言えば、それくらいしかなくて…」
お母様とこれからいい関係を築ければとおっしゃいました。
今回の結婚式には、新郎様を幼い頃から母親代わりに育ててくださった叔母様も参列されます。
大げさな演出は望まれていないものの、ここまで言葉で伝えられなかったさまざまな想いはあるはずです。
新郎様の想いを、お母様と叔母様にだけわかる方法でどうにかお伝えしたい。
ドレススタイリストやシェフ、サービススタッフらと一緒に何ができるかを数日考え、
披露宴内で、就職祝いとしてお母様にいただいたネクタイをしてはどうかと提案しました。

気付いてもらえるかどうかに懸けた新郎様の想い

式当日、お色直しされた新郎新婦様。会場の皆様も拍手で祝福されていました。
その中で、お一人だけ、少し驚いたような反応をしながら喜んでいらっしゃる方がいました。
お母様でした。
お母様は隣にいらっしゃるお父様にとても嬉しそうに話していらっしゃいました。
新郎様もその様子に気づかれ、ホッとしたような照れくさいような表情。
普通ならタキシード下のベストから少しだけ覗くネクタイ。
新郎様はベストの上にされていて、さらに上着のボタンも外していました。
お母様と新郎様にしか分からないネクタイの想い出。
この少し変った着こなしをご提案したとき、
「わかってもらえるでしょうか?」と心配そうだった新郎様も、
すぐに分かってもらえたことに感動のご様子でした。
お母様との間にあった距離が一気に近いものになった瞬間だったのかもしれません。

言葉ではなかなか伝えられなかった叔母様への想い

一方、叔母様への想いは、デザートタイムでの叔母様へのクッキープレートに込めました。
クッキーには新郎様からのメッセージが書いてありました。
たった一言、「いつもありがとう」。
叔母様は一瞬目を見張り、号泣されていました。
何度もクッキーを眺めては、その写真を撮られていました。
この言葉には、私たちの想像もつかないほどの想いが詰まっていたのだと思います。
そして、新婦様のお母様にも、新婦様のご希望通り、そっとお手紙をお渡ししました。

伝えたい人たちにしっかりと伝わった想い

3人のお母様方に、会場にいらっしゃる方々の邪魔にならないよう、さりげなく想いをお伝えする。
新郎新婦様の深く温かな気遣いがあったからこそできたサプライズでした。
新郎様は、ネクタイにすぐに気付いてもらえたことで、
改めてお母様の自分への想いがわかったとおっしゃっていました。
また、叔母様の反応に対しては「絶対あーなると思っていた(笑)」と。
「でも、嬉しかった。それに、みんなも『良かった』と言ってくれて、
あんなにいい時間になるとは思っていませんでした。想像以上でした!」
新郎新婦様の笑顔はいつにも増して、最高に輝いていました。

ウエディングプランナー 髙浦明日美

このエピソードに関わったスタッフたち

木村彩

ヘアメイク

木村彩

今回、ご新郎様の義理のお母様に対する思いと、思い出のネクタイをご使用されたいと仰っている事を、事前にプランナーから伺っておりました。
ですが、ご新郎様は「気付かなかったらショックだから…」と、お支度の最後まで悩まれているご様子でした。 確かに、ネクタイはタキシードと同系色で、そのネクタイは先の方にのみデザイン性があるものでしたので、一見するとご新郎様は特にチェンジされていないようにも見える懸念がありました。 まずはご新郎様に前向きに再入場に臨んで頂きたいと思い、ネクタイをベストの中に入れ込まずデザインを見せ、ジャケットのボタンをあけて少しカジュアルにお召し頂くと、動くたびにネクタイも揺れて皆様の視線もきっと集まりますよ、とご提案させて頂きました。 ご新郎様は照れくさそうに、「これなら気付いてもらえるかも…」と笑顔を見せて下さいました。 いざご入場となると、そんな懸念は吹き飛ぶほど瞬時にお母様は気付いてくださり、そのご様子を嬉しそうに見ているご新郎様を間近で拝見し、私も心温まる思いでした。

鍋田 尚子

サービス

檜田航平

ウエディングプランナー高浦より新郎新婦様の家族への想いを受け取りました。 その想いを高浦が提案した「ネクタイ」と「メッセージクッキー」に込め、 どのようにすれば1番いい形で伝えることができるのかを考えました。 「ネクタイ」は必ずお母様に気付いて頂けるようお席の近くまでゆっくりと ご案内し、気付いて頂く事が出来き、また、「クッキー」は提供のタイミングと 順番にもこだわり大変喜んで頂きました。 お二人の想いをスタッフ全員に共有し、各々が考え行動した結果、ゲストの皆様にも 伝えることが出来ました。 新郎新婦、ゲスト、スタッフの想いが集約されたとても感動的なご披露宴となりました。 これからも新郎新婦様と同じ目線で新郎新婦様に成り代わってゲストの皆様を おもてなしし、「ありがとう」で溢れる結婚式をスタッフ一同で つくりあげてまいります。

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